子育てや育児をするときに要注意!子どもに影響を及ぼすヘリコプターペアレントとは?

子育てや育児をするときに要注意!子どもに影響を及ぼすヘリコプターペアレントとは? 子育て・育児

こんにちは。Omochimamekoです。

このブログでは、元保育士が子育てや育児に関するヒントを発信しています。

子どもが少しずつ大きくなると、子育てや育児の悩みがつきません。

子どもとの距離感や接し方がうまくいきません。

子どものことを考えるとついつい色々なことを気にかけてしまいますよね。

今回は、子どもとの距離感や関わりに度が過ぎてしまう「ヘリコプターペアレント」について解説していきます。

ヘリコプターペアレントとは?どんな意味と特徴がある?

ヘリコプターペアレントとは?どんな意味と特徴がある?

ヘリコプターペアレントとは

その名の通り、ヘリコプターのホバリングのように我が子の周囲を飛び回り、注意を払う親のことです。簡単に言い換えれば、『過干渉』『過保護』といったところでしょうか。

ヘリコプターペアレントの特徴

ヘリコプターペアレントにはなりたくないな~!

ヘリコプターペアレントは具体的にどのような特徴があるのか見ていきましょう。

ヘリコプターペアレントの特徴
  • 子どもの嫌がることやつらい思いをしそうなことはすべて避けさせる。

  • 子どもの失敗しそうなことは先に芽を摘んでおく。

  • 子どもの行動を先回りする。

  • 子どもの思いを代弁し過ぎる。

  • 子どもが解決するべき困りごとに介入し過ぎる。

  • 子どもが決断するべきことに答えを出してしまう。

  • 求められる前に手伝ってしまう。

上記の例は、未就学児からを対象に記載しています(※年齢発達に応じた内容に限ります)。

「まだ小さいから、私がすべてやってあげなくちゃ」と思ってしまいがちですが、自分の子どもであっても、それ以前に一人の人間であり、他の誰のものでもない人格を持った存在です。

もちろん小さいうちは手を掛けなければならないこともあるので、何でも子どもに任せるというわけではなく注意が必要です。

嫌がることやつらいことも、度合いによります。

つまり年齢や発達に相応しい関わりであるか」が肝になってきます。

小さいうちはまだ目立たないヘリコプターペアレントも、小・中・高校生・そして社会人、大きくなればなるほどに目立ってきます。

小さいうちから気付き、対応していけるといいですね。

それに、子どものためと思ってやっていることが、実は子どもの将来に悪影響してしまう……なんて悲しすぎますよね。

危険!ヘリコプターペアレントが子どもに及ぼす影響にはどんなものがある?

ヘリコプターペアレントの特徴っていろいろあるんだね。

子どもにはどんな影響が出るの?

実はその時だけでなく、その後の子どもの人生にかかってくるのです。

以下にまとめてみたのでチェックしていきましょう。

ヘリコプターペアレントによる子どもへの影響
  • 子どもが自分で自分のことを決められなくなる。

  • 子どもの自主性や主体性が希薄になる。

  • 子どもの自己否定感が強くなる。

人生において大切な力が損なわれてしまうということです。

すべてにおいて親が解決したり誘導してくれることからこのような影響が出てくるのです。

しかも、本人がこれに気付かず、原因もわからずに成長と共に生きづらさを感じる場合があります。

ヘリコプターペアレントに育てられた子どもはどんな生きづらさを感じて生きていくことになるの?

それでは詳しく見ていきましょう!

ヘリコプターペアレントの子どもが感じる生きづらさ

自分で気を付けたり行動することへの認識が少なく、周囲の当たり前と自分は違っていると気付かずに過ごし、敬遠される。

ある程度の年齢になっても忘れ物に親が気付いて届けてもらう、社会人になってからも自分で使った物なのに片付けずそのままにしてしまうなどの影響

自分のやりたいことが分からなければ調べるという考えにも至らない。

指示されるのが当たり前だったため、自分でやるべきことが親の言う通りにしてきた影響

友人や職場、恋人などとの対人関係がうまくいかなくなる。様々な問題が起きても乗り越える術も力も備わっておらずくじけてしまう。

親が子どもの情報を何でも知っていて、必要以上に介入しすぎてしまった影響

子ども自身も親の存在が負担となり、親子関係が崩れてしまう。

etc…

子どものことが心配でついついエスカレートし過ぎないように気をつけなくちゃいけないね!

いま挙げたものはほんの一例です。

ヘリコプターペアレントによる子どもの生きづらさは長年に渡って影響することも多いので、本当に注意が必要です。

ヘリコプターペアレントにならないために意識しておきたいこと

ヘリコプターペアレントにならないために意識しておきたいこと

ヘリコプターペアレントには絶対になりたくない!

でも、どうしたらいいの~?

大人も実は無意識下でやっていることが多いんです。

当たり前のことと思いつつ、常に肝に銘じながら子どもに接する必要があります。

以下のことを注意しながら子どもと接するようにしましょう。

  • 真面目過ぎ、神経質になり過ぎない。

  • 子どものことはすべて自分がわかっていると思い込まない。

  • 子どもはまだまだ手助けが必要だけれど、一人の人間であり人格を持っている存在である。

  • 子どもに自分の理想を押し付けない。

  • ちょっとした失敗や不安感、悲しさ、つらさ等の「負の感情」も大切な感情である。

  • 子どもの力を信じ、なるべく尊重する。

子どものことを守りたい一心で必死になっちゃってるときがあるかも……。

真面目さや神経の細やかさは良いことだと思います。でも、度が過ぎると色々なことが気になってしまいます。

気が付いてもぐっとこらえることも大切。

子ども自身の気付きは、些細なことでも子どもにとって世界が広がります。

そして行動できた時、大きな自信に繋がります。その積み重ねが自己肯定に繋がるのです。

つい子どもの行動を先回りしちゃうんだよね……。

ずっとそばで育児をしていた自分は、子どもの表情や仕草、行動で感情が読み取れてしまいます。

しかしながら、子どもは日常の些細なきっかけでたくさんの刺激を受け、日々成長していきます。

先回りして答えを出してしまったら、子どもは考えることをしなくなってしまいます。つまり「その先」と出会えなくなります。

子どもの情緒は著しく細分化の成長をしています。無限大です。

「ああ、いつものこのパターンでしょ。」「きっとこう思ってるに違いない!」だけじゃなくてお子さんと一緒にその発見を楽しんでいけるようにしてみようかな!

そして親からの発信だけでなく、ゆっくり子どもの話に耳を傾けながら向き合っていけるようにしていきたいな!

親としては、まっすぐ育って欲しいと願う方も多いかと思います。

育児方針はそれぞれなのでいいのですが、それが「こうあるべきだ」「こうなって欲しい」などの押し付けになってしまうと話は別です。

親の思いはそのお子さんに合っているかというところや、正解は一つではないというところにも目を向けたいですね。

何事も一方的では続きません。まずはぜひ、お子さんを“まるっと受け止める”ことから始めてみるといいですね!

ヘリコプターペアレントにならないために子どもがうまくいかない時にどのように支えるのがベスト?

もし子どもがうまくいかなくて傷つく姿は見たくないな。

お子さんが失敗して落ち込む姿や、出来事に悲しんでいる姿を見たくないのはよーくわかります。

経験値から大人は予想できることもありますよね。

そんな時、つい声をかけたくなっちゃいます。でも、程度によっては経験させることも大切です。

感情の揺れ動きというのはある程度必要です。

細かく言えば、「ちょっぴり怖い」「ドキドキする」、なんかもそうです。

様々な感情を抱き向き合っていくことは子どもの情緒面に大きく関わってきます。

大切なのは、「その先」なんです。うまくいかなかったら、「じゃあどうするか」に切り替えていく。

どうにかなれば、「大丈夫なんだ」に繋がり、ちょっとやそっとのことは自分で乗り越えられるようになります。

怒りや悲しみなどの負の感情はいつか消えるんだとわかるだけでも違いますよ。

これは「感情の分化」と言います。その大切さについては今度書きたいと思います。

やはり何よりも、大人が答えを知っていても、子どもの力を信じて尊重していく!

これに尽きますね。

大人も“その先”を見つめて「もしこうなっちゃったらこうすればいっか~」って考えられる余裕を持ちたいですね!

まとめ:自分はヘリコプターペアレントではないと思っていても、育児は定期的な見直しが必要

ヘリコプターペアレントは子どもの人生に大きく影響を及ぼします。

自分はヘリコプターペアレントみたいなことはしていないし、今後もするつもりないから無縁だなと感じられた方も多くいたと思います。

しかしながら、そこに付加価値をつけるつもりで、前項目の「意識したいこと」をさらに意識してみてください。

更にお子さん達と一緒に色々な景色が見られることでしょう。私も一親として、心掛けていきたいと思っています。一緒に子育て、輝かせていきましょう!

Omochimameko.

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